こんにちは、しらたまです。
倍率2.5倍の中いまの職場に合格し、現在病院薬剤師4年目です。
「アンサングシンデレラ」のドラマ放送後くらいからでしょうか。病院の見学希望者が増えてきている印象があります。
病院を就職先の候補に入れる人が以前よりも多くなったのかな。
ただ旺文社教育情報センターによると、新卒薬剤師の内病院に就職した人は全体の20%。(2020年時点)
新卒薬剤師の就職先としては王道ながら少数派。
そのため、病院への就職の方法や手順に関する情報はとっても少ないのが現状です。特に薬局に比べてね。
そこで、
・病院ってどうやって選べば良いの?
・見学の時に何を聞けば良いの?
・履歴書ってどんな風に書けば良いの?
・面接ってどんなこと聞かれるの?
そんな薬学部生さんへ、「病院薬剤師になるには?」というテーマで書いた記事をまとめました!
病院薬剤師の仕事って?
そもそも、病院薬剤師ってどんな仕事をしているんでしょうか。結構闇に包まれている気がします。
私自身、働き始めてからこんなにも調剤・鑑査以外の業務がたくさんあることを知りました。
・入院患者さん用の注射薬の調剤、鑑査
・入院患者さんの服薬管理(薬効や副作用モニタリング、薬剤指導)
・TDM
・化学療法調製やTPN製剤の調製
・薬剤の在庫管理
・回診やカンファレンスへの参加
・委員会活動への参加
・治験業務の管理
・当直(夜勤)業務
多岐にわたっていますね~。
これがいわゆる「病院薬剤師は大変!」と言われる理由の1つなんですが、これこそが病院薬剤師の面白さでもあります。
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もしも病院で働くことに興味はあるけど、こんなに膨大な仕事出来ない・・・と挫けそうになってしまった方がいらっしゃったら、諦めるのはちょっとまってください!
基本的な業務は「調剤・鑑査」から始まり、そのほかは個人の進捗に合わせて順を追って業務に組み込まれていくパターンがほとんどです。「化学療法調製は◎◎年目から」「病棟業務は◎◎年目から」こんな風にカリキュラム的に決まっている病院も多いので、進捗に不安がある人は是非見学に行って比較してみることをオススメします。
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私個人的には、病院で働くことの強みって、様々な業務に関わることが出来るが故に働きながらも自分の興味のある分野や自分の強みに気付くことが出来る点だと思っています。
ではでは、そんな病院薬剤師になるための手順。こちらです👇
1つずつ詳しく解説していきます!
【ステップ①】まずは行きたい病院を探そう!
企業ひとつひとつに特徴があるように、病院にもそれぞれ特徴があります。
その病院が地域や医療界の中で担っている役割ごとに業務内容も大きく変わってきます。
例えば・・・
急性期→当直(夜勤)業務がある。注射調剤が多い。救急に関わることができる。バタバタ感強め。
慢性期→当直(夜勤)無いことが多い。長期的に患者さんと関われる。比較的ゆとりがある。
などなど。
全国にたくさんある病院から、何をどうやって希望の職場を探せば良いの??
そんな方に向けて、病院選びの手順を4つの段階に分けて紹介しました。
記事はコチラ👇
ここで自分のなりたい薬剤師像とそれを叶えるための病院の条件を割り出します。
その結果を基に、条件を満たす病院をいくつか絞ります。
ちなみに、もしも理想や条件が定まらない人は、色んなタイプの病院を見学してみて1度雰囲気を感じてみたり、実際の働き方を聞くっていう手もありますよ💡
【ステップ②】見学に行ってみよう!
ステップ①で、自分のなりたい薬剤師像とそれを叶えるための病院の条件を割り出せたでしょうか。
それでは、見学に行ってみましょう!
見学申し込みの流れは大体こんな感じです。
①病院HPから採用ページに飛び、メールで見学希望の旨を伝える
②返事が来たら日程・時間調整
③見学(5分前に到着)
④見学お礼メールを送る
病院のHPでは「その職場の目指す方向性」や「アピールポイント」の情報をゲットできますが、雰囲気や業務量などの「実際のところ」を知るためには見学が1番!
でも見学って、一体何を見て何を聞けば良いの???
初めての就活、初めての見学なら尚更分かりませんよね。
そんな方のために、職場の特色に関すること、スキルアップに関すること、人や雰囲気に関することの3項目にわけて、全部で12個の質問を考えました👇
病院薬剤師4年目。
「わたしならこう聞く!」という例文も書きました。
是非手帳にメモして見学に行ってみてくださいね。
おうちに帰って、ゆっくり冷静に各病院を比較検討しましょう🍵
【ステップ③】履歴書を提出しよう!
さて、ステップ①と②で行きたい病院は絞られたでしょうか?
なかなか長い道のりが続きますよね。
未来のため、折り返し地点、頑張っていきましょう!!
私が就活をしていたとき、新卒薬剤師用(特に病院薬剤師向け)の履歴書の書き方って検索してもほとんどでてこなかったんです。
でも、履歴書の形式、内容、提出日・・・本命の病院であればあるほど不安になりますよね。
そんな方のために、私の就活当時の履歴書を引っ張り出してきて再現したものを載せた記事がコチラ👇
履歴書は面接時の質問のとっかかり程度のモノなので、あまり緊張しすぎずに。
①面接でアピールしたい部分、聞いて欲しい部分は必ず書く。
②面接の時に面接官の方が読みやすいように、丁寧に・文字数は多くなりすぎないように書く。
これくらいの感覚でいいと思います。
【ステップ④】採用面接にいこう!
やっと来ました採用試験。
一番緊張するところですね。
そして突き当たるこんな問題。
病院ってどんな試験されるんだろう・・・
大学に過去問もなかったし、
先輩も別の病院に就職したし、情報が少なすぎる・・・
病院の採用面接の過去問を探そうとしても、大学に蓄積されている前例がそもそもないこともしばしば。
私の場合もJターン就職だったので、情報がほとんどなく、対策がとっても難しかったです。
そんな方のために、実際のわたしの採用試験当日の流れと内容を書きました👇
病院によって「どんな人を取りたいのか?」は様々です。
真面目で好成績な人を取りがちな職場、柔軟性が重要視される職場、熱意が何よりも大切な職場・・・。
病院のHPに書いてある内容や見学の時に得た情報から読み解いて、ちょこっとそれに寄せた自分を演出しながら面接を受けるのも手かもしれません。
私の友人は、普段はコンタクトなのに「当日は真面目感を演出するために眼鏡で受験する!」と言っていた子もいました。実行したのかは謎ですが😂
オススメの面接練習方法をひとつ。
1度で良いので、「友達の履歴書をパッと見て、その場で質問を考えてみる」というのをしてみてください。
どうして・・・??
人の話を聞きながら質問を考えるのって、案外難しい事なんです。
社会人歴が長い大先輩とはいえ、面接官も同じ人間。
「面接官側も案外苦しいのね」ってことを頭の片隅に置いておくと、心に余裕が生まれて、相手のことを考慮に入れた受け答えが出来るようになりますよ!
履歴書を書くときに
①面接でアピールしたい部分と聞いて欲しい部分は必ず書く。
②面接官が読みやすいように、文字数はスッキリと。
この2点を書きました。
これらは面接官の方への、こちらからの細やかな気配りです。
汲み取って貰えて質問が来た時は、しっかり笑顔で深いところまで自分の言葉で自己PRや説明をしましょう!
最後に
いかがでしたか?
【ステップ②】見学に行こう!
【ステップ③】履歴書を提出しよう!
【ステップ④】採用試験を受けよう!
以上の4つのステップに分けて病院薬剤師になるための手順をご紹介しました。
採用試験の時期は、病院によって様々です。
私の場合は9月に行われたため、周りの友人たちは続々と就職先が決まっていました。
もしもこの病院が受からなかったらどうしよう・・・
しかもみんな国試とか卒試の勉強にシフトし始めてる・・・
てか私そもそも卒研も終わってないし・・・
私も勉強しなきゃなのに・・・
こんな風にとても焦っていて精神的にもかなりキテたことを覚えています。
でも、大丈夫です。
万が一。万が一ダメでも、いくらでも働き口はあります。
どうしても病院薬剤師になりたい場合は地域を変えてみると案外募集があったりします。
病院薬剤師に必ずしもこだわらないのなら、薬局も併行して受けておくのも手です(病院併願であることを素直に伝えておいた方がスムーズです)。
焦りの気持ちでいっぱいになって後で後悔しないように、このページに書いてあることが少しでもあなたの就活の手助けになれば幸いです。
もしも不安なこと・聞きたいことがあればいつでも質問待ってます👇
こっそり質問したい方は、メッセージでももちろん大丈夫ですよ!
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