こんにちは、しらたまです。
就職したい業界が決まったら、見学に行ってみましょう。
今回は、学部生時代と転職を合わせて7つの病院見学をした経験から、
見学時に聞いておきたいポイントを挙げてみました!
雰囲気や業務量などの「現場感」を知るには実際に病院見学するのがイチバン!
ただ、ほとんどの人は、見学時は緊張状態ですよね。
後々「聞いておけば良かったー!」と後悔しないために、事前に質問リストを作っておくと安心です!
今回は、学部生時代+転職活動で計7件の病院見学をした私が
①当時実際に私が聞いていた質問
②病院で働き始めてから感じる、「これは聞いとけ!」な質問
を「わたしならこう聞く!」という具体例とともに紹介していきます!
質問事項のまとめ
それでは職場見学で聞いておきたいポイントを3つの項目に分けて計12個紹介します。
職場の特色に関すること
①内服・注射それぞれの処方箋枚数
②院内処方箋発行率と薬剤の渡し方
③有給消化率や希望休の通りやすさ
④福利厚生の有無と種類
⑤残業時間の程度とその内容
スキルアップに関すること
⑥勉強会の頻度やその内容
⑦認定薬剤師の人数とその種類
⑧1年目のスケジュール
人や雰囲気に関すること
⑨薬剤師の年齢層
⑩アシスタントさんや役職者を含めた薬剤部内の人員構成
⑪例年の新卒採用人数
⑫面接や試験のことを聞いて情報収集
それではひとつずつ解説していきます!
職場の特色に関すること
①内服・注射それぞれの処方箋枚数
処方箋の枚数の多さは業務の忙しさに関係します。
処方箋枚数が多いと忙しい傾向にありますが、その分様々な薬剤に触れられて良い勉強になるという大きなメリットもあります。
ただし最近では、機械導入等による業務効率の改善によって処方箋枚数と忙しさを単純に結びつけるのは難しいため、他の情報と比較検討するために必要な情報です。
また、内服処方箋枚数は少なくても注射処方箋が多い場合もありますので、どちらも聞いておくのが良いでしょう。
②院内処方箋発行率
病院薬剤師の人員配置基準が
・外来は処方せん75枚に1名、
・一般病棟は入院患者70人に1名、
・療養型病床群・特例許可老人病棟及び精神病院・結核病院では入院患者150人に1名
となっているように、外来処方箋も薬剤部の忙しさに関係します。
一方でテキパキとした働き方のスキルや患者さんへの対応スキルは格段に上がるでしょう。
最近だと院外100%を目指す病院も多いですが、地域によってまだまだバラつきがある印象です。「病棟の方を重点的にやりたい!」と考えている薬学部生の方は特に聞いておくべき質問でしょう。
③有給消化率
しっかり働くことは素敵なことですが、ちゃんと身体を休めることも大切です。
当直業務のある病院なら特に、体調に合わせて当直前後など自分の好みの所にお休みを入れたいものです。(私だけ?笑)
④福利厚生
職場を決定するときに悩んでしまうのって、不確定な要素があまりに多すぎるからだと私は考えています。
人柄も、実際の職場環境も、正直働いてみないと分からないものです。
そのため、福利厚生のような確定的な要素で判断するのもひとつの手です。
よくあるのは家賃補助、交通費あたりでしょうか。上限や条件も聞いておくと確実です。
⑤残業時間
ワークライフバランスは大切です。
残業時間が多すぎれば、自宅に帰ってからの自己研鑽の時間すら取れない可能性もあります。
また、「仕事が終わる時間は早めだけど朝が早すぎる!」とか「カードを切ってその後無言の圧力で残らされてしまう!」とかそういうことも考えられるため、上手いこと聞いていきましょう。
コツは、規則上の業務開始・終了時間を分かった上で、「じゃあ実際には何時に出勤しているのか?」を聞くことです。
また、実際に残業時間に何をしているのかもポイント。調剤業務が律速になっているなら処方量があまりに多いか、そこにほとんど人を割いていないのか・・・カルテ記載のような病棟業務なら病棟での業務量が多いかそのほかに原因があって業務が逼迫しているのか・・・などなど色々考えられます。
スキルアップに関すること
⑥勉強会の頻度やその内容
一口に「勉強会」と言っても様々なものがあります。
メーカーさんによるもの、部内だけのもの、近隣の薬剤師さんも含めた薬薬連携関連のもの、ドクターなど他職種混合のもの・・・
頻度が高いほど知識習得に前向きである可能性が高い職場である一方、時間外開催が多い場合は家に帰り着く時間が遅くなったり、自分が発表することがある際にはその準備でさらに自宅での自分時間がなくなる・・・なんてことも考えられます。
⑦認定薬剤師の人数とその種類
わたしが就活していた4年程前は、どのサイトを見ても「就職する前から何らかしらの認定を視野に入れましょう!」と書いてありました。
正直私はどの分野に興味があるのか分からなかったため見学時に全く気にしていなかったのですが、職場の忙しさや勉強への前向きさを量るにはいい質問ポイントかもしれません。
もし認定取得している薬剤師が少なかったとしても、忙しすぎてor人手が足りなさすぎてそこまで手を回せない場合があります。また、認定取得者が役職者ばかりの場合は大昔に取った可能性もあるため注意です。
⑧研修制度のスケジュール
新卒でもそうじゃなくても、研修制度は職場を選ぶ上で大切です。
どんなに人柄の良い人達が多い職場でも、どんなに基礎的な知識が豊富で真面目な新卒ちゃんでも、研修制度がボロボロだと良いスタートダッシュを切ることは難しいでしょう。
何ヶ月くらいでどんなことを習得しなくちゃいけないのか、それは自分の技量に見合っているのか、その判断のためにも是非質問しておきたい事項です。
⑧主要な業務(やりたい業務)の開始時期の確認
自分のプライベートな人生設計図と目指したい薬剤師像に向かう道のりがかけ離れていないかを確認するために必須な質問事項です。
例えばこのような場合。
①病棟業務で患者さんの医療に密接に関わりたいと考えている、②結婚・出産を考えて病院勤務は長くても5年程度と考えている
病棟業務にいくまでに5年程度は調剤室のみ、という職場があったなら就職するか否か考える必要があります。
人や雰囲気に関すること
⑨薬剤師の年齢層
年齢層を聞いて何が分かるのでしょうか。
同年代が多ければ→相談ごと等、なんでも話しやすいフラットな職場である可能性が高いでしょう。一方で退職サイクルが早い可能性がある、得られる知識も比較的未熟である可能性もあります。
年齢層が高めな場合→豊富な知識を教えてもらえる可能性が高いです。また、長く勤められる可能性もあります。一方で極端に新卒が少ない場合は新卒がすぐに辞めてしまうか業務が逼迫しているにもかかわらず人員の確保が難しい理由がある可能性もあります。
⑩アシスタントさんや役職者を含めた薬剤部内の人員構成
薬剤師の人員確保が難しい職場の場合、(忙しくて離職率が高いor薬剤師が少ない地域or立地的な問題・・・理由は色々あるでしょう)アシスタントさんや役職者の方が多めな職場もあります。
必ずしも「薬剤師が少ない=悪い」ではなく、その状況を打破するために何らかしらの工夫がしてあれば職場としては働きやすい場合もあります。
⑪例年の新卒採用人数
近くに相談できる人がいた方が良いから同期がいた方が良いと考える人、比べられるのが苦手だから同期はいない方が良いと考える人、様々でしょう。
例年の採用人数と薬剤師の構成(勤続年数)を聞いておけば、大体の離職率も分かるってなもんです。
ただそこら辺を連続して聞くと探ってる感が強くなるので、話の中で少しずつ小出しに聞くのがいいかもしれません。
⑫面接や試験のことを聞いて情報収集
個人病院の場合は試験当日のことに関しての情報がほとんどない場合もあるでしょう。
受験したい前向きな気持ちから来るこのような質問なら、結構ざっくばらんに聞いてしまっても大丈夫です。答えられない場合は「答えられない」と言われるだけで嫌な印象はつきません。
例年の倍率、試験の時期、問題の傾向、面接の形式、どんな人が採用されやすいか、どんな人を求めている職場なのかなど気になることは全部聞いてしまいましょう。
最後に
いかがでしたか?
「病院見学の時に確認しておきたいポイント」として12個のポイントをお伝えしました。
今後いくつかの職場を見学した上で比較する際には、どこにでも同じことを聞くベースとなる質問を決めておいて、それにプラスαで各職場に特化した質問を聞くのと後々比較しやすくなります。
また、それらの情報は実際に試験を受けることになったときにもとても役立ちます。
職場の人の生の声を聞ける機会はそうありませんので、事前に準備してできる限りこの貴重なチャンスを生かしましょう!
コメント
本日病院見学の予定がある薬学生です。コメントを残さずにいられないぐらい参考になり増した!ありがとうございます!