【就活体験記】適正ゼロのわたしが病院薬剤師になった理由

病院で働きたい

こんにちは!

病院薬剤師のしらたまです

今回は、就活についてお話します!

病院実習にきた学生さんから ほぼ100%聞かれる質問があります。

「どうして薬局じゃなくて病院を選んだんですか?」

やっぱりみんな、悩むよね~。

わたしは新卒で急性期病院へ就職し、
この春で4年目になりました。

★お世辞にも良いとは言えない成績
★超マイペース
★自分の意見を強く発信するのが苦手
こんな私がどうしてわざわざ病院薬剤師を選んだのか。

いま、就職先に悩んでいる人、
これから業界研究を始める5年生、
今後病院への転職を考えていらっしゃる方・・・

そんな方々の何かのヒントになれば幸いです。

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病院薬剤師のイメージ

皆さんは病院薬剤師にどんな印象を持っているでしょうか?

私は学生時代、こんな風に思っていました

・頭が良い人しかなれなさそう・・・

・テキパキ働けないとダメそう・・・

・メンタルが強くないとキツそう・・・

正直、これ、全部正解でした。

病院では普段から
色んな人に質問を受けます。

だから当たり前に知識は多い方が良いです。

また、常にいくつもの仕事を同時並行で進める必要があるのでテキパキ仕事をこなす必要があります。

そして病院では様々な職種の人と関わります。
特にドクターへの疑義照会の際は強い心を持って電話をかけることが必要です。

でも、3年間病院に勤めて分かったことがあります。

正直どのスキルも薬局でも必要。

そういう性格や素質を強く持っている人は病院で特に上手くやっていきやすい。

だけど、どれも別に必須ではないのです。

私が病院を志望した理由

自分の描く病院薬剤師像と
自分自身の性格がかけ離れていることに気付きながら、
どうしてわざわざ病院を選んだのか。

それは、
「薬剤師としてやってみたいことを一通りしてみたかったから。」

これに尽きます。

性格自体は大人しい私ですが
昔から好奇心が強く、
気になったものは実際に体験しないと
気が済まないタイプでした。

だから単純に、病院で勤めてみたかった。

具体的に言うと、

・当直と注射剤の調製業務をしてみたかった。
・病棟で患者さんと関わってみたかった。

個人的に、「かっこよさそう」とか「なんとなくやってみたい」って
ものすごい立派な動機だと思うんです。

堅苦しく考えずに、
純粋な自分の気持ちに従ってみても良いんじゃないかなと。

本当に病院は新卒じゃないとダメ?

「病院に勤めてみたいと思った」のは分かった。
じゃあ別に、先に薬局に勤めても良くない?

やっぱり病院は新卒じゃないと無理なんですか?

というところですが、

結論、
病院は新卒じゃなくても入れます。

実際、知り合いで
治験の会社に5年ほど勤めた後
病院へ転職した方を知っています。

ただ、一般的には新卒から入った方が楽だと思います。

なぜなら
①覚えることが多い上に
②体力を使うから

です。

病院の業務は本当に多岐にわたります。

内服薬調剤、注射剤調剤、注射剤混注、化学療法調製、持参薬鑑別、TDM、病棟業務、当直、委員会活動や回診、在庫調整業務・・・

業務量の多さは薬局とそう変わらないかとは思いますが、
なんというか、「やることの種類」が多いのです。

そしてそれらをやるために病院内中を走り回ります。

つまりその「やることの種類」の数だけ内規を覚える必要があり、
わたしが1年目の時は
それだけでいっぱいいっぱいでした。

ということで、
若いとき特有の頭の柔らかさ・
そして心と体のエネルギーがないと
苦しそうだな~とは思います。

ちなみに私が新卒で病院を志望した理由は、

「将来子供をもった後で当直をするとなると自分の理想の家族像から離れるから、やるなら若い内やな 」

という程度のきっかけでした。

適正ゼロのはずなのに合格

病院にもよると思いますが、
採用試験では筆記テストがあることが多いです。

つまり、秋くらいまでの時点で
ある程度の知識を求められる訳です。

病院は定員数が決まっていることが多く、「多めに人員を確保する」ということが難しいです。

そのため、国試に受かる確率が高い人を見つけるために筆記テストをしている所が多いのかな?と考えています。

6年生の1月末時点の模試で平均を大きく下回る私の頭なので、
病院を受験した当時、
正直「厳しいかもな~」と思っていました。

しかし、
私の志望先は「学力」ではなく
「思考力」を見る所でした。

試験内容は作文と面接。

面接も、よくある定型文的な質問ではなく

面接官
面接官

・疲れた時の気分転換法は?それはどういう意図で?

・普段一番大切にしていることは?

・大学時代で何か工夫した体験は?

こんな感じの、斜め上をいく質問ばかりでした。

元々大学の教授から
「あなたは暗記している質問を答えるときは目が泳ぎまくってバレバレだから、その場で考えなさい」と言われ、面接の準備はほとんどしていませんでした。

それが良かったのか、
嘘偽りのない自分を出した面接になりました。

当時倍率は2倍。
さほど激戦というわけではありませんでしたが、無事合格。

そしてそのまま勤め続け、現在に至ります。

就活の時に大切にして欲しいこと

わたしの就活についてお話ししてきました。

最終的に何が言いたかったのかというと、

なんとなくやってみたい
とか
こっちの方がかっこよさそう
とか
そういう気持ちは是非大切にして欲しいです。

年齢を重ねてもチャレンジできることなら後回しにしてもいいと思います。

でも私の場合、それが厳しそうだった。

だからとりあえず試験を受けてみた。

これだけの話です。

奨学金だったり、
体調面だったり、
様々な障害があって病院を諦めた子をたくさん見てきました。

その世界が自分に合う・合わないは実際に体験しないと分からない部分も大きいので、
「後悔しない就活」をして欲しいなと思います。

おまけ:もしも就活が上手くいかなかったら

そして。

もしも就活が上手くいかないときは。

国試もそうですが、就活も、メンタル、結構やられます。

すんなり合格すればいいのですが、
希望の所に合格できなかったり。
何度も採用お見送りメールが届くこともあるかもしれません。

自分を全否定されたようでとても悲しい気持ちになることもあります。

でも、それはたまたま志望先とあなたの相性が合わなかっただけ。

志望先があなたの魅了を理解しきれなかったか、
まかり間違って相性が合わない所に合格して苦しまずに済んだ。
そういうことです。

どの場所で働くことになってもあなたは輝けるし、
もしも合わなければ職場を変えることだって出来る。

それが国家資格の強みですからね!

ひとりでも多くの方が、薬剤師として楽しく働ける職場に巡り会えますように!

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