こんにちは、しらたまです
国試って科目がいっぱいあって、途方に暮れちゃいますよね。
今回はオススメの勉強順を考えてみました。
以前、「1ヶ月で70点伸ばした勉強法」という記事を書きました。↓
この方法で最終的に個人的にはめちゃくちゃ成績が上がりましたが、これは12月末まで自分の成績のヤバさに気付かなかった能天気なわたしの荒削りで乱暴な勉強法です。
もしもこの記事を読んでいるあなたに半年以上の勉強時間があるのなら、正攻法での勉強をオススメします。その方が、精神的にも身体的にも健康的だと思うからです。
そこで、そろそろ青本が届き始めるこの時期に、「正攻法で勉強するなら、どの科目から始めるのが良いのか?」というのを自分の経験を基に考えてみました。
「物理がめちゃくちゃ苦手で嫌い・・・」という人が、青本の1冊目(物理)を開いて数ページで絶望して力尽きてしまわないように願いながらこの記事を書いています。どうかこの思いが届きますように!
【結論】物・化・生ベースをベースにやりつつ、薬理を始めるのがオススメ!
「こんなブログを読む時間があったら勉強した方が良い」というのを重々承知でこのページを開いてくれたのだと思いますので、サクっといきますね。
オススメ科目順を上の図に表してみました。結論としては最初に力を入れるのは薬理で問題ないと思います。
それでは解説していきます。
物理・化学・生物は早めに手をつけるべし
まず、物理・化学・生物は全ての基礎になる科目です。そのため試験本番ではかなり難易度の高い問題が出題されることも多いです。
にもかかわらず、各20点ずつしか配点がありません。
教科 | 物・化・生 | 衛生 | 薬理 | 薬剤 | 病態 | 法規 | 実務 |
配点 | 60 | 40 | 40 | 40 | 40 | 30 | 95 |
つまり、物理・化学・生物はコスパが悪い。
しかしこの3教科は①理解するのに時間がかかる、②その一方で理解出来ていれば主要科目の理解がスムーズにいくという特徴があります。
なので全く手をつけないわけにはいきません。
そのため、ある時期に重点的に勉強すると言うよりも、勉強時間や1日に解く問題数を決めて毎日解き続けていくことをオススメします。
最終的なゴール地点は、「過去問正答率45%以上の問題を解けるようになる」程度でいいと思います。
ちなみに、国試の合否は計算問題の正答率と比例関係にあるらしい。
「国試の合否は、計算問題の正答率と比例関係にある。」そう薬ゼミの先生が口酸っぱく言ってました。だから計算問題の勉強を後回しにするんじゃないよ、と。
単純に「成績優秀めの人ほど計算が得意or計算演習に割く時間がある」というだけな気がしますが、年々計算問題数が多くなってきている中、さすがに無視できない所まできているのかなという気はします。
わたしは手元にこんな計算問題集があったので、「1日30分」とかって時間を決めて、これだけを解き続けました。
最初に力を入れるべきは薬理。ついでに病態も手をつけましょう。
薬理は、国試においては点取り分野です。
最終的なゴール地点は、「100%得点する」です。
ではなぜ最初にやるべき科目なのか。それは生物とあまりに密接に関係している科目だからです。
例えば血糖降下薬を覚える際には、インスリンの分泌機序ごと覚えてしまえば生物の範囲を網羅しつつ薬理の知識も得られます。
そしてついでに言えば、ここで糖尿病の診断も絡めて覚えれば病態も網羅できます。
いきなり全部を100%覚えようとするとそれだけで1日が終わってしまう可能性があるため、「どことどこが繋がっているのか」を意識できるだけでも勉強の効率は変わってくるかと思います。
また、これらの教科がある程度理解出来ていると実務にも応用でき、早い段階から模試でもある程度の点数が取れるんじゃないかなと思います。
次段階で衛生と薬剤。
衛生は生物、薬剤は物理と関係している部分があります。
ただし薬理や病態よりはそれぞれ独立した部分が多い印象です。
また、一問一答のような形式ではなく、構造式を覚えていること前提、あるいは公式や法則を理解していること前提で少しひねった問題もよく出る印象です。
そのため、まず「暗記すべき部分は抜けなく暗記」。それがこの教科で得点するコツです。
この2教科は薬ゼミの要点集がとても役に立ちます。
これは超重要なところだけがギュッとまとまった参考書です。
わたしは「1200円って高いな~さんざん青本とかでもお金使っといて、使わなかったらどうしようかな~」と悩み倒し、結果本番直前に購入し、「もっと早く買っておけば良かった!!!」と心底後悔した本です。
これをくり返し読んで丸暗記して演習。それである程度は得点出来るでしょう。
国試はみんなが解ける問題を落とさなければ大丈夫です。あまりに神経質になりすぎて次の科目に進めないのも問題なので、とりあえずはある程度暗記すれば先に進むことをオススメします。
法規は最後でも大丈夫
法規はある程度薬剤の知識があった方が覚えやすい部分もあります。
そして覚える量がとにかく多いです。
が、単純な問題が多い印象です。
そのため「しっかり・じっくり勉強」する必要性は少ないかなと。ただ、単純な問題が多い分、あまり落としたくない分野でもあるので、自分の勉強時間と相談しながら余裕をもって取り組みたいところです。
一生懸命覚えても2年ごとに変わってしまうため、配点も少なく設定されているのかなと考えています。
実務は正直対策が難しい
「えー!一番配点大きいのにー!?」
という感じですが、物理~法規のような学問的(?)な教科は、言ってしまえば教科書の隅から隅まで暗記してしまえば100点を目指せるのですが、実務はそうもいきません。
臨床現場でホットな薬剤だったり、世間的に問題になった薬剤が問題に出てきたり・・・
大体の部分は、4~8(衛生~法規)の理解+過去問でカバーできるとは思います。
個人的に+αでやっていたこととしては
①各大手予備校の予想を集める
②大学の授業で、実務を担当する教授が言っていたことを調べて暗記(問題を作っているのは結局どこかの大学の教授な訳だから、注目するポイントが似てくるんじゃないか?と思った)
③5年生の時の実習でよく見た薬剤や習ったことを思い出しておく
わたしの時は②と③が大当たりでした。
ちなみに③に関して。わたしは薬局実習の際、空いた時間で日経DIクイズを解かせてもらっていたんです。本番でそれと丸々同じ問題が出たときはちょっと興奮して鼻水が出ました。
【まとめ】薬理から勉強を始めればいくらかやりやすいけど、最終的には青本は何周かした方がいよ!
いかがでしたか?
今回は「正攻法で勉強する際のオススメ科目順」を考えてみました。
ただ、やっぱり青本は何周かすべきだと思っています。1周だけだと暗記しきれない部分も多いですし、1周目だと気付かなかったことが2周目だと気付けたりします。
そして、その1周はできる限り早く回すことをオススメします。1周目の知識や記憶が残っている状態で2周目に入るためです。
青本を手にして、膨大なページ数と暗記量に打ちのめされて、頑張る前からやる気が燃え尽きてしまう人も大勢いるでしょう。でも何回も繰り返していると不思議と覚えられるから大丈夫です。とりあえず手をつけてみることから始めてみましょう!
↑12月末まで自分の成績のヤバさに気付かなかった能天気なわたしの荒削りで乱暴な勉強法
↑勉強を始める前に1年間のスケジュールを立てると、頭の中がスッキリします
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